教会

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どうも!

管理人の影吉良吉【かげよしりょうきち】です。

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「岸辺露伴は動かない」はジョジョの奇妙な冒険第4部のキャラクター、

岸辺露伴が主人公のスピンオフ作品で、今回は記念すべき第1回目・・・

なのに~エピソード16、懺悔室~というタイトルです。

 


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岸辺露伴が神父に!リアリティを求めすぎて転職か?

岸辺露伴「ま・・・知ってるヤツが多かろうが少なかろうが

どうでもいいことだが、ぼくの名は岸辺露伴、マンガ家だ。」

 

今や定番となっているが【岸辺露伴は動かない】シリーズでは、

岸辺露伴が冒頭で読者に向かって語りかけるのがお決まりだ。

 

いわゆるストーリテラーというやつで、岸辺露伴が体験したり、

人から聞き込みをして取材したネタを話かける作品です。

 

 

露伴は以前、「ピンクダークの少年」という作品を連載していたが、

ある事故による負傷のため、ひと夏ほど執筆を中断したことがあった。

 

ちなみに、この負傷はジョジョ第4部の主人公、東方仗助によってボコボコにされたためである。

この事件以降、仗助と露伴は犬猿の仲になった。

 

 

露伴は「ピンクダークの少年」が休載期間中、次のストーリー展開の取材のために

イタリアのヴェネツィアに8日間滞在した。

この体験は露伴が偶然取材し、「実際に耳で聞いた」恐怖の出来事だった・・・

 

これがイタリアの教会だ!岸辺露伴が懺悔室を解説するよ。

日本ではあまり馴染みのない懺悔室。

イタリアの教会には必ずある木製の電話ボックスのような部屋で

カーテンの閉まるボックスに神父が入り、もう一つの反対の部屋には信者が入る。

 

 

部屋と部屋の間には話し声が聞こえるように小窓はあるが

お互いの顔は見えない様、プライバシーは守られて

神父に告白することができる。

 

人は何年も秘密を隠し続けることはできない。

秘密が重大であればあるほど苦しむ。

「懺悔室」は魂の浄化のための場所だった。

 

 

露伴は本来、禁止なのだが神父がいない間に

写真撮影や彫刻のデザインや材質の種類を調べていた。

 

そして、体験のために神父に懺悔することなど、まったく無いクセに

「懺悔室」に入って適当な告白をしようとしていた。

露伴は「体験はリアリティを作品に生む」という理念を常に持っているからだ。

 

露伴が入った反対の部屋からゴソゴソ音がした。

「神父様・・・わたしは深い罪を犯しました。

告白しなくては夜も眠れません。」

 

 

露伴の入った部屋は神父が本来、入る部屋だった。

もちろん、わざとではなく知らなかっただけなのだが

懺悔室の男は露伴のことを神父だと勘違いしていた。

 

露伴はさっきの「体験はリアリティを作品に生む」という言葉を

頭に浮かべて、「ラッキー」と思っていた。

そして神父になりすました。

 

 

懺悔室の男「どうかなされましたか?神父様?」

露伴神父「オ、オホン。気になさらず続けてくだ・・・いや、続けなさい。」

 

岸辺露伴が懺悔室で聞いた!まるでホラーのような話とは?

懺悔室の男は、ある日の夕方の話を始めた。

当時24歳でトウモロコシの食品市場に勤めていた。

 

 

下働きでトウモロコシの入った袋を車や倉庫に運ぶ単調作業。

ガールフレンドを作るヒマもないぐらい忙しく嫌になっていた。

 

当日は夕方の6時を過ぎても残業をしていた。

そこに東洋人のホームレス男性が現れた。

 

ホームレスの男は、自分の国を捨ててイタリアに稼ぎに来たが、

簡単に稼げる仕事はなく脱落した感じがにじみ出ていた。

ホームレス「どうか・・・食べるものをください」

 

 

消え入りそうな声でテーブルに置いた弁当をチラリと見た。

懺悔室の男は、自分が残業して働いてるのにホームレスが駅裏や公園で

ゴロゴロしていたはずなのに、「食べ物をくれ」と言ったことに腹を立てた。

 

ホームレスに荷物を全部、運んだら食べさせてやると条件をつけた。

ホームレスは、5日間も食べていないので先に食べさせてほしいと

懇願したが、懺悔室の男は許さなかった。

 

 

ホームレスは食事のために荷物を運ぼうとしたが、

小さな荷物を持ったホームレスに苛立ち、最も大きな荷物を持たせて

1時間以内に終わらせるように命令した。

 

 

懺悔室の男はホームレスを働かせて、自分はテーブルで食事をとっていたが

遠くでホームレスが荷物の下敷きになり倒れ込んだ。

懺悔室の男「ナマけてるんじゃあねぇぜ!」と罵声を浴びせた。

 

 

すると、テーブルの下で懺悔室の男の足に掴みかかる手が見えた・・・

ホームレス「ナマけてるように・・・このオレが

ナマけているように見えるっていうのかッ!」

 

 

ホームレスの男が鬼のような形相で懺悔室の男に掴みかかっているが、

遠くには倒れたホームレスの体があった。

 

ホームレス「オレは今ッ!暗い海よりも「深い」絶望の中にいる!

おまえから与えられてな!この報いは償わせてやるッ!必ずッ!

オレはおまえが【幸せの絶頂の時】おまえを迎えに戻ってくるぜッ!」

 

懺悔室の男「うわああああッ!なんだてめーはぁー!」

 

 

他の作業員たちが荷物の下敷きになったホームレスを発見した。

ホームレスはすでに亡くなっていた。

テーブルの下に現れたホームレスは、亡くなった後に現れた怨霊だったのだ!


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マジか?これトーキングヘッドじゃねぇ?ホームレスはスタンド使い?

それから、懺悔室の男の人生は一変して、不気味なほど良いことが続いた。

遠い親戚から遺産入り、サッカーくじが当選、そのお金で買った土地が何十倍も高騰、

考案したトウモロコシを使ったコーンフレークが大ヒットし、世界中でブレイク。

 

 

ミラノコレクションに出ていた元スーパーモデルと結婚、

使い切れないほどの収入が入り、別荘が2軒と召し使いが15人いた。

しかし、男はその状況に怯えていた。

 

 

亡くなったホームレスのことが頭の片すみにあったからだ。

そして、母親似の可愛い娘が生まれた。

 

 

娘「パパ。見て」

娘は公園でポップコーンを空中に投げて口で受け止めようとしたが、

キャッチに失敗した。

 

懺悔室の男「おしい、おしい。ギリギリだったぞ!」

召し使い「お嬢様、目もつぶっちゃってましたよ!もう1回!」

その時、懺悔室の男は「なんてしあわせなんだろう」と思ってしまった。

 

 

娘が懺悔室の男の首に掴みかかった。それは少女の力ではない。

「約束どおり、戻ってきたぜーーーッ!おめぇを迎えになッ!」

娘の舌にはホームレスの顔が浮かび上がっていた。

 

まるで第5部に登場したナランチャを苦しめた舌に取り憑くスタンド

トーキングヘッドの様だ。

 

[char no=”2″ char=”驚きの表情”]舌、気持ち悪ッ![/char]

 

召し使い「お嬢様。どうかなされましたかッ!」

ホームレス「うるせぇ!」

召し使いをぶん殴るホームレス。

 

富と名声を得たのはすべてホームレスのせいだった。

懺悔室の男を幸福の絶頂から突き落とすことで気持ちをはらしたかった。

ただ、逆恨みと思われたくなかったので懺悔室の男にチャンスを与えた。

 

 

審判を下すのは、ちっぽけなことでかまわなかった。

娘がさっきポップコーンを口でキャッチしたのと同じことを3回

連続で成功すれば命を助けると。

 

ただし、横にそびえる街灯のランプより高く投げる。

3回連続で成功すること。

失敗すれば、ホームレスが懺悔室の男に手を下す。

 

 

手を叩くのが合図だ。容赦なく1回目が始まる。

ランプの上までポップコーンは到達。

しかし、太陽の光で見えにくい・・・危うく落とす寸前でギリギリキャッチした。

 

喜びも束の間、続いて2投目。

今度は太陽が雲に隠れて、光は問題ない。

しかし、ポップコーンを目がけて2匹の鳩がきた。

 

 

自分のエサだと思い飛びつこうとする鳩に対して、

ポップコーンの袋を破って中身をばら撒き、袋に飛びつくように向かわせた。

見事、鳩の気をそらして、2投目もキャッチすることに成功した。

 

 

しかし、先ほど飛び散ったポップコーンに大量の鳩が集まってきた。

ホームレスは容赦なく手を叩き、ラスト3投目だ。

 

群がる鳩を寄せ付けないようにするため懺悔室の男が取った行動は、

ポップコーンをライターのオイルをつけて燃やした。

 

燃やしたポップコーンには鳩も寄り付かない!

これで、怨霊から逃れられると思った瞬間・・・

キャッチする直前、太陽の光とライターで燃やしたポップコーンが重なり見えなくなった。

 

 

ポップコーンは懺悔室の男の肩に落ちた。

ホームレスは彼にトドメをさして、満足気に成仏していった。

 

 

では、なぜ懺悔室の男が生きて話をしているのか?

「だんなさまぁ・・・出てこいよォ~~」

露伴が外を覗いてみると、体を引きずる怨霊の男が現れた。

 

実は、懺悔室の男はこんなことも想定して、召し使いを自分の顔に整形するよう命令した。

露伴が懺悔室の男を見ると、召し使いの顔をしていた。

懺悔室の男と召し使いの顔を入れ替えていたのだ。

 

 

召し使い「この恨みはだんな様の娘が絶頂の時にあんたを迎えにくるからな」

ホームレスの男も成仏しきれず現れ、こういった。

ホームレス「迎えるのはダメだ!今度はダマされないように四六時中見張らないとな!」

 

これが岸辺露伴の体験した話だった。

その後、懺悔室の男がどうなったかは分からない。

露伴は何年後か、この男にまた取材したいと思った。

 

まとめ

いかがでしたか?

まさにホラーな作品でしたね。

 

いつでもスマホで原作を読みたい方は、ぜひこちらをご覧ください!

 

ホームレスの男の執念もすごいですが、懺悔室の男の

召し使いのオッサンの顔に整形してまで生きたいと望む執念も

なかなかのものだと感じました。

 

この後、ホームレスと召し使いの怨霊はずっと取り憑いていたんですかね?

 

それでは、また!


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